"Icons of Style: A Century of Fashion Photography"
Paul Martineau ほか著
J Paul Getty Museum Pubns 2018 ハードカバー

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◆写真集解説◆

本書は、2018年6月26日から10月21日までにかけて、J. ゲティー・センターのポー ル・ゲティー美術館で開催されている同名の展覧会に際して刊行。1911年のエドワード・スタイケンによる 最初のアート系ファッション写真から、デジタル技術が支配的なパラダイムとなった2011年までのモダン・ファッション写真 の歴史を紹介しています。
すき間産業から巨大な文化的ビジネスへ、また洋服の情報提供から時代を代表するアート表現へと展開する軌跡を 年代順に5つの章で振り返っています。ジャンルを代表する写真家はもちろん、知名度の低い人も収録。 洋服のセレクション、ファッション・イラストレーション、雑誌カバー、広告など も含まれています。

ハードカバー: 368ページ、サイズ 24.1 x 3.6 x 30.5 cm、カラー約172点・モノク ロ141点の図版を収録。

なお、展覧会は以下のように10年ごとに構成されています。

  • "1911-1919 A New Genre"
    1911年にエドワード・スタイケンにより撮影された作品を、最初のアート的要素を持 つ現代ファッション写真として紹介しています。 1914年には、出版人のコンデ・ナストが、バロン・アドルフ・ド・メイヤーをヴォー グ誌の最初のフルタイム・ファッション写真家として採用。 それ以前のファッション・イラストレーションとファッション写真が競合するように なります。

  • "1920-1929 Pictorialism to Naturalism"
    メイヤーが移籍した後、エドワード・スタイケンがコンデ・ナストのチーフ・フォト グラファーとなります。 彼はそれ以前のソフト・フォーカスのイメージからよりストレートな写真を追求。また、リー・ミラーやマリオン・モアハウスなどのモデルを起用し、彼女たちの自然なパーソナリティーを表現します。

  • "1930-1939 The Great Depression"
    大恐慌時の経済低迷にかかわらず、ヴォーグやハーパース・バザー誌は富裕層向けのラグジュアリーでグラマラスなファッションを紹介します。それらは不況で苦しむ人たちに気晴らしを提供する効果もありました。 ファッションは華やかな20年代のスレンダーでボーイッシュなものから、より女性的 な既製服へと移行していきます。

  • "1940-1949 World War II and its Aftermath"
    この時代のファッション写真は国民的な価値をうたう"patriotic chic"を提供。パリ占領とロンドン空爆により、ファッションの中心はニューヨークとなります。 戦後は、フランス人デザイナーのクリスチャン・ディオールが主導して、再びパリが ファッションの中心に返り咲きます。

  • "1950-1959 The Golden Age of Fashion Photography"
    戦後のファッション写真は二人のタイプが違うが個性的アメリカ人写真家のリチャー ド・アヴェドンとアーヴィング・ペンが活躍。 また、ハーパース・バザー誌のアレクセイ・ブロドビッチ、ヴォーグ誌のアレクサン ダー・リーバーマンという二人のアートディレクターが 二人の写真を大胆なグラフィックデザインを駆使して誌面で紹介しました。

  • "1960-1969 Into the Street"
    50年代後半から60年代初めの時期は、ウィリアム・クラインが活躍。 35mmカメラを駆使して、モデルをストリートで動きのある大胆な構図で撮影上のタ ブーを無視して撮影します。この時代はロンドンのストリートから発生した、マリー・クアントのミニスカートや ヴィダル・サッスーンのヘアスタイルなどの 若者ファッションが一世を風靡します。

  • "1970-1979 Rebellion to Seduction"
    70年代を代表するアーサー・エルゴートのファッション写真は、日常的に着ることが できるシンプルなファッションの女性を撮影しています。 この時代は生活の必要性と地位向上ににより多くの女性が社会に働きに出るようにな ります。 ホルストン、アン・クライン、イヴ・サンローランによる既製服ラインは家庭を持ち ながら働く女性にアピールします。 ナチュラル・ビューティーが賛美され、健康志向のモデルに需要がありました。 また、ギイ・ブルダンやヘルムート・ニュートンなどにより、ハイパー・セクシャリ ティーや暴力がファッションに取り入れられています。

  • "1980-1989 Power and Perfection"
    この時代は、米国、英国、日本で経済成長が続き、高価な洋服やアクセサリーは富の 象徴となります。 一方で、デザイナーたちは男女の性差の概念を再考します。 ハーブ・リッツ、ブルース・ウェバーは、ファッション広告で男性セクシャリティー を強調しました。 この時代は、イタリア人デザイナーの、ジョルジオ・アルマーニ、ジャンフランコ・ フェレ、ジャンニ・ヴェルサーチ、 日本人デザイナーの川久保玲、三宅一生、山本耀司が活躍しています。

  • "1990-1999 The New Girl in Town"
    90年代なり、英国人写真家コリーヌ・デイは、粗末な住環境に住むだらしのないモデ ルをフィーチャーしたような、 全く新しいタイプのファッション・イメージを広めていきます。 どぎつい光で撮影されたこれらの写真は、その前の10年に理想とされていたイメージ と全く逆の粗い現実を表現していました。 シアトル発のグランジ・ムーブメントとファッション産業が結び付き、写真家たちは ダークな印象のテーマを探し求めるようになります。 その動きが"ヘロイン・シック"を生み出しました。弱々しく見えるケイト・モスのよ うなスリムなモデルが注目されます。 90年代中盤の、ネット関連企業ブームが到来。小さな、最先端のファッション誌を激 増させ、デジタル革命につながるストリートからのトレンド発信が巻き起こります。

  • "2000-2011 Realism and Fantasy" 新しいミレニアムが訪れ、ティム・ウォーカーの物語性を持つファンタジーの世界 が、90年代のざらざらしたリアリズムのカウンターとして登場します。 イネス・ヴァン・ラムスウィールド&ヴィノード・マタディンや、ソルヴァ・スンツ ボは、デジタル・ツールを利用して作品を制作。 ファッション写真において、美的、技術的、概念的に何が受け入れられるかを、再考 させます。 スコット・シューマン(2005年に開始)によるThe Sartorialistのような、ネット上 のファッション・ブログが急激な台頭します。 またInstagram (2010)、Snapchat (2011)などのアプリが登場して、消費者に膨大な イメージをとめどなく提供するようになります。 このような新しいファッション情報の流れは、有名写真家の地位や印刷によるファッション・メディアの覇権に疑問を投げかけるようになりました。

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