
2026-5-15
Aperture, 2026
Josef Koudelka(ジョセフ・クーデルカ)
ジョセフ・クーデルカ(1938-)は、チェコスロバキア出身の写真家。60年代から、エンジニアのかたわら劇場写真家として活躍。1961~1967年にかけては、東チェコやルマーニアのジプシーを写真撮影。1968年には反ソ連デモが続くプラハへのソ連軍の侵攻をドキュメントしています。彼は、報道などの仕事よりも自由に放浪する生き方を好みました。いまでは、自らの流浪のライフスタイルをテーマとするクーデルカの作家性はアート界でも広く認められ、世界中の美術館で展覧会が開催され、作品がコレクションされています。
本書の内容はクーデルカが50年以上にわたって綴っていた69冊の日記から厳選され収録されています。「Gypsies」、「Invasion 68: Prague」、「Exiles」、「Chaos」などの伝説的なプロジェクトで知られる、この型破りな写真家の内面と創作過程を垣間見せてくれます。日記の複製ページに加え、自画像を含む写真家自身の作品が収録されており、それらは本書に臨場感と真実味を与えています。本書の随所には、アンリ・カルティエ=ブレッソンなどの写真家たち、そしてロベール・デルピエやアンナ・ファロヴァーといった編集者、キュレーター、友人たちに対するクーデルカの思いが綴られており、彼の最も広く知られた数々の作品に関するメモも併せて収録されています。
キュレーターのトマーシュ・ポスペフ(Tomáš Pospěch)は、「クーデルカの日記は、クラシックな写真撮影の『レシピ本』である。彼は最も著名な写真家たちと交流を深めていた。彼のメモには、今や失われつつあるアナログ白黒写真という技術を用いて制作された作品などの、豊かな経験が凝縮されている。彼は繰り返し決意を新たにし、自ら定めたルールを再確認し、過去の出来事や夢を思い返してきた。本書を通して、彼のそのような発言や冗談、物語が再び蘇ってくる」と記しています。本書は、メリッサ・ハリス(Melissa Harris)によるクーデルカの人生と作品を親密に描いたビジュアル伝記本「Josef Koudelka: Next」(2023年刊)と合わせて読むことで、この偉大なヒューマニスト写真家の理解がより深まるでしょう。
ペーパーバック : 472ページ、サイズ : 14.73 x 3.81 x 21.08 cm、多数の日記の複製ページ/図版を収録。