◆写真集解説◆
20世紀イギリスを代表する写真家ビル・ブラントのキャリアは、大恐慌期イギリスのフォトジャーナリスト写真から始まり、 その後スタイルを一新してアート写真に取り組みます。広角レンズで女性のラインがデフォルメや強調されたヌード作品が特に有名です。
本写真集に収録されているのはフォトジャーナリスト時代の1939〜1943年にボネヴィル・ヴィレッジ・トラスト(BVT)の依頼で撮影されたものです。ネガ、写真は60年以上に渡ってBVTに保管されていた全くの未発表作品の新発見です。1900年設立のBVTの目的のひとつはバーミンガム周辺の労働者階級の生活改善でした。ブラントは、光を有効的に使い、19世紀に造られた背中合わせのスラムから30年代のモダンな都市住宅まで、タイプ別の数々の住宅事情の違いを撮影しています。ほとんどの写真はバーミンガムとブラントが住んでいたロンドンのカムデン・ヒル近くで撮影されています。撮影時期はブラントの初期の代表的写真集の“English
at home”1936、“A night in London”1938のちょうど後になります。玄人筋に評価が高いフォトジャーナリスト時代のブラントが注目されるきっかけになればよいと思います。112
pages、 サイズ240mm x 170mm、83点が収録されています。
ビル・ブラントのプロフィールも紹介しています。こちらも是非ご覧下さい。