"Uta Barth (Contemporary Artists)
Uta Barth(ウタ・バース) Pamela M. Lee ほか著
Phaidon Inc Ltd 2004 US$39.95 ペーパーバック

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◆写真集解説◆

ウタ・バース(1958-)はベルリン出身で長年ロサンゼルスで写真作品中心に作家活動を行ってます。 彼女は1990年代に登場した最も注目されている作家の一人と欧米で高く評価され、ロサンゼルス現代アート美術館などで個展を開催しています。

彼女は見る行為の心理に興味を持ち、アート作品に求められる主題、テーマがない写真の可能性を探求しています。「私の作品の重要なテーマは鑑賞する人に、何かを見る行為をどのように意識させるかです」と語っています。
作品の第一印象は平凡で決してドラマチックなイメージではありません。そして多くの人がブレてボケた映像に戸惑うでしょう。普通の写真では撮影するものや人にピントが合っています。彼女はあえて、対象物とカメラとの中間にピントを合わせます。写真の前景と背景の概念が揺さぶられます。出来上がる映像はフォーカスがない、ブレてぼやけてものなります。
彼女はブレとボケでイメージを一般化することで、私たちが普段気づかない身の回りのヴィジュアル情報に注意を引きつけようとします。 そのための仕掛けとして作品の展示方法にも工夫がなされています。普通のアートは額装され壁に展示されることで周りの環境から隔たれた存在になっています。彼女の作品はフレームを取り去ることでスペースの一部となることが意図されています。

彼女の作品のコンセプトは、主題や展示方法などの既成概念をすべて取り去り、見る人に何事にもとらわれないで純粋に見ることを求めているのです。 主題はありませんが映像は数多くの情報を含んでいることを発見して欲しいのです。
しかしウタ・バースの描写している空間を読み取ることは決して容易ではありません。 彼女が、「作品と向き合っての混迷と自問がすべての出発点となる」と語っているように、 見えるものの情報を読み解こうと努力が重要なのです。そうすることで普段の生活で私たちが見逃している光、空気、物体が織り成す微妙な美しさを感じ取れるようになるのです。それはヴェルメールやターナーの絵画や映画的なセッティングを呼び起こすとの評価もされています。ミニマリストや抽象絵画と比較されたりもします。

この本は20世紀の重要アーティストの仕事を総合的に紹介する phaidon社のコンテンポラリー・アーティストシリーズの1冊です。 今まで作品約75点を紹介するとともに、作家とのインタビュー、 詳しい解説、キャリア年表などが収録されたパーパー判です。やや難解なウタ・バースの全体像を大まかにつかむには最適の本です。


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