◆写真集解説◆
2004年に83歳で亡くなってからも人気の衰えないヘルムート・ニュートン。彼は生前、自分は特にアートを意識していない、と語っていたそうです。自らを、"A
Gun for Hire"と称し、クライエントの依頼で行うコマーシャル撮影へのこだわりも表明していました。ニュートンのような著名写真家は仕事が選べる上、クライエントからかなりの自由裁量が与えられるので、アート作品と仕事との区別があまりなかったのでしょう。
本書はニュートンの1962年から2003年までに行ったコマーシャルの仕事(主にファッション・カタログ)とヴォーグ誌の最後のエディトリアルの仕事を1冊にまとめたものです。
クライエントはビバ、シャネル、イブ・サンローラン、ヴェルサーチ、テェリー・ミュグレー、アブソリュート・ウオッカなどです。 ファッション雑誌のエディトリアル・ページの仕事と比べるとニュートンのクライエントへの配慮とビジネスに対するプロ意識が強く感じられます。
スキャンダラスなイメージを期待する方にはやや物足りなく感じるかもしれません。 しかし強いセクシャルな世界観を既に持つニュートンだからこそできる確信犯の仕事のように思われます。
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