◆写真集解説◆
ウォルフガンク・ティルマンス(1968-)は、2000年に英国のターナー賞を受賞したロンドンをベースに世界的に活躍しているアーティストです。80年代後半から90年代にかけて当時のロンドンのカルト雑誌“FACE”や
“I−D”で写真作品を発表。普段は見逃されがちな身の回りの何気ない人物、洋服、モノ、風景などのスナップ的作品が若者世代に支持されています。今では、若者文化を代表する写真家にとどまらず、現代欧州の最も重要なアーティストとして評価されています。
ティルマンスは、2000年以降、"Blushes"、"Freischwimmer"、"paper
drops"、"Lighter"、"Impossible Color"などの抽象作品シリーズにも積極的に取り組んでいます。それらの作品では露出や現像時の操作や、カメラなしで印画紙を直接感光させ、折り曲げ、しわをつけたりしてイメージを制作。写真の複製機能を離れて、抽象の視覚化で写真独自のアート性を追求しています。
本書は彼の1992年から2010年までの抽象作品をはじめて1冊にまとめたもの。ブック・デザインもティルマンスが手掛けています。
ハードカバー: 376ページ、サイズ29.70 x 27.50 cm、約275点のカラー図版が収録されています。
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