ニューヨークが同時多発テロの被害地であることから一時は開催が危ぶまれたアート写真オークションですが、関係者の努力で無事開催されました。
アート写真ニュースにも掲載しましたとおり、 杉本博司などの貿易センタービル関連の作品が高値で落札されてことで話題になりました。もともと株価低迷、景気減速の兆候があったことから誰もが好調な入札は予想していませんでした。全体的には、テロによる更なる景気悪化が予想される状況にしてはまあまあの結果だったと思われます。適正価格がついた希少作品の人気は相変らず高かったものの、
価格が中間〜低クラスで、希少性が高くない作品には不況の影響が色濃く反映されたようです。特に後半日程の入札には、 参加者の予算が限定的だったことから入札が控えられる傾向が強かったようです。
- スワンギャラリー: 10月2日
インディアンなどの西部写真で有名なエドワード・カーティスの721枚のフォトグラビアが収録されている希少な"North American Indian"が
$607,500.-で落札されたものの不落札率は49%と高く、総売上は約$1,400,000.-でした。
- ニューヨーク ・ササビース: 10月3日
今シーズンのオークションの中でも最良の出品を誇ったササビーズの不落札率は33%、総売上は約$2,782,280.-でした。落札作品の80%は予想落札価格の上限を上回っていました。
個別作品ではティナ・モドォティの"Workers' Paradise"が (予想落札価格$90,000〜$120,000.) のところ作家のオークション最高価格の
$187,250.-で落札。 マン・レイの"Solarized nude"
(予想落札価格$40,000〜$60,000.) のところ $46,750.-で落札されました。 その他、ハリー・キャラハン、アービング・ペン、杉本博司などの作品が
高値で落札されました。
- クリスティーズ : 10月4日
不落札率は41%と比較的高く総売上は約$2,133,595.-でした。
カタログの表紙を飾ったアルフレッド・スティーグリッツの "Marie Rapp
at 291"は 予想落札価格$100,000〜$150,000. でしたが不落札でした。
非常に珍しいダイアン・アーバスのセルフ・ポートレートは 予想落札価格$80,000〜$100,000.)
のところ$127,000.-で落札されました。
- クリスティーズ ・イースト: 10月5日
いままで予想より順調だったオークションですが、それは主要な作品が登場した後のクリスティーズ ・イーストまでは続きませんでした。
出品に特徴のないこともあり不落札率は悲惨な52%でした。
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