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作品の人気度


価格の決まり方
で、作品の希少性が価格形成の重要な要素になると述べました。ではリミテッド・エディション(限定枚数販売)作品とオープンエディション作品、同じ値段の作品があった場合、どちらの方が将来価値が上がるのでしょうか。実は単純に、枚数を限定した方が希少性で将来性が高いとは限らないのです。

ここでオリジナル・プリント購入に考慮すべきもう一つの要素がでてきます。それは作品の"絵柄の人気度"です。作品数が限定され、更に人気のある絵柄の写真価格が将来的に上昇していくことは簡単に予想できます。 では作品数が限定されているが不人気な絵柄の写真と、オープンだが人気があるものとではどうでしょうか。 どちらに将来性があるのか判断するのは容易ではありません。

一般的にギャラリーの価格設定はリミテッド・エディションの方がオープンより高価になっています。 しかし、作品価格が当初安く、流通数が多いオープンの方が、絵柄が良いことで人気が高いことは決して珍しくないのです。 実際、セカンダリー・マーケットにあたるオークションでの作品の市場成立には、ある程度の流通量が必要です。 いくら人気作品であっても流通量が少なければ市場は成立しません。一方、過去の作品販売数が多くても、 絵柄人気の高いオープン・エディションの作品が高い市場性を持っていることは珍しくありません。

有名な、ロベルト・ドアノーの"市庁舎前のキス"やアンセル・アダムスの"ムーンライズ・ヘルナンデス" などはこの良い例です。アンセル・アダムスの"Moonrize Hernandez 1941"は長年に渡って1000枚近くが販売されています。 1975年末までアンセル・アダムスは全てのプリントに同じ値段を付けていました。 当時なんと$800.作家がプリント制作を止めてから市場での値段は一気に$6,000.に上昇。 その後1993年には $13,000.〜$15,000.に、1998年のオークションでは評価の高い1948年プリントの作品が$49,450. (@120./\5,934,000.) で落札されています。

逆にハーブ・リッツブルース・ウェーバーのようなコンテンポラリーの超人気作家でも絵柄によって全く売れない市場性を持たない作品が存在します。

作品が市場性を持つということはコレクターにとって重要な要素になります。 つまりそれは換金性が高いことを意味するからです。以上からオリジナル・プリントの資産性を第一に考えるコレクターは作品の絵柄の人気度を考慮する必要があるでしょう。 でも人気度を考えるあまりコレクションの本来の意味から逸脱して、自分の好きでもない作品を買ってしまうのは考えものです。 それでは何の為のコレクションか分からなくなってしまいますし、審美眼も衰えるので注意が必要です。


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