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禅"Zen Photographers" -癒しのヴィジョンを探して-

(2006.9.12-10.28、13時〜19時、日月休み)


癒されたり、悩みから開放されるような作品を集めたグループ展です。私たちはいまグローバル経済の厳しい競争社会の中で生きています。また個の時代といわれ、仕事、恋愛など人生の全ての決断に自己責任が求められます。頼るものがないストレス社会で燃え尽きることなく生きるには、がんばる一方で自らを癒す方法を持たねばなりません。

アーティストの世界は以前から実力主義です。彼らは組織に守られずに熾烈な競争の中で生きてきた先駆者です。生活のために仕事で結果を出す一方、時代性をとらえた自己表現ができる人のみが生き残っています。実は優れた作家は、エゴを消した自分自身を癒すための表現を、創作の一部で行っている場合が多いのです。また彼らが紛争や自然災害の現場に赴く理由のひとつも、同じく自らを瞬間的に客観視する環境に身を置くためなのです。

本展ではそのような複数作家の作品を“ZEN”をキーワードにコレクションしてみました。 “ZEN”は「自分の心を知る」、「無我無心」、「今を大切に生きる」などの精神とともに、シンプルやミニマムな美意識を生かしたライフスタイルとして欧米に定着しています。本展の参加作家も、“ZEN”の精神や美意識を無意識のうちに作品に投影しています。そして現代日本に生きる私たちには、伝統の“禅”というより、逆輸入された“ZEN”の方がしっくりくるのです。

禅の悟りを描いたのが水墨画の一種の禅機画だそうです。これがやがて山水画に発展します。参加作家の作品は自らが感じた気付きを落とし込んだ写真による現代の水墨画なのでしょう。
現代人の癒しの方法、悩みを解決する方法は色々あります。レジャーでの気分転換、座禅を組んで瞑想するのもひとつです。そして、優れたアート作品に触れることでも瞬間的に思い込みに気付き精神的に開放されることがあるのです。ZENフォトグラファーたちの作品を鑑賞することで多くの現代人に新たなエネルギーが注入されることを祈ります。

参加作家
横木 安良夫・・・阪神淡路大震災で撮影されたシティースケープ写真など
ハービー・山口・・・ 「peace」シリーズより作家のやさしい気持ちが投影された風景作品
小林 基行・・・ゆらぎをテーマに太陽の光と木々を撮影した新作
大和田 良・・・瞑想感溢れる「world of round」シリーズから
中 乃波木・・・地元の雪に寄り添って発見したヴィジョンの表現を試みたシリーズから




©Alao Yokogi


©Herbie Yamaguchi


©Motoyuki Kobayashi


©Ryo Ohwada


©Nohagi Naka
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