2025-9-15

動画の原点『アニマル・ロコモーション』
「連続写真に取り憑かれた男 エドワード・マイブリッジ」
> FUJIFILM SQUARE(写真歴史博物館)

エドワード・マイブリッジ(1830–1904)は、今から約150年前、世界で初めて、走る馬の連続写真の撮影を成功させ、映画や動画、アニメーションの先駆者とされる写真です。
『アニマル・ロコモーション(動物の運動)』(1887年)は、動物や人間の動きを詳細に記録した連続写真781組が収められた全11巻におよぶポートフォリオ形式の写真集です。写真によって動きを止め、その瞬間をつないで生み出されたマイブリッジの連続写真は、時代を超え、動画の原点として、現在も世界中のアニメーターの教科書となっています。
本展では、富士フイルム株式会社が所蔵する『アニマル・ロコモーション』の連続写真107組の中から、フォトグラヴィアで制作された21組の作品が展示されます。また、同じく富士フイルム株式会社所蔵の写真に関する貴重書群の中から、マイブリッジ撮影の写真が掲載された『The Horse in Motion(動く馬)』(1882年)や、同時代に活躍し、写真銃を発明したフランスの生理学者エティエンヌ=ジュール・マレー(1830–1904)の『Le Vol Des Oiseaux(鳥類の飛行)』(1890年)などの関連する希少本があわせて展示されます。

  • 会期・時間:
    10月1日(水)~12月26日(金)
    10:00~19:00
    *最終日は16:00まで、入館は終了10分前まで
  • 会期中無休
  • 無料
冨士フイルムスクエア