2024-3-31
清川泰次(1919-2000)は、自由な創造美を探究した画家として知られ、立体作品等も手がけたアーティストです。ご遺族が多数の作品と土地・建物を世田谷区に寄贈され、本人のアトリエ兼住居は、世田谷美術館分館清川泰次記念ギャラリーとして2003年にオープンしました。
清川は、慶応大学在学中に写真部に所属し、のちにライカIIIa型(1935年発表)を入手、木村伊兵衛氏を訪ねたり、手引き本を愛読しながら数千枚もの写真を撮影しました。1951年より約3年間滞米し、その後ヨーロッパやアジア各地を旅行。訪れた街並みをカラーフィルムで撮影しています。当時の日本では、海外で撮られたカラー写真は珍しく、貴重なものでした。
本展では、これらのカラー写真が、同時期に制作された絵画と併せて展示されます。