Edward Weston: The Early Years

Museum of Fine Arts Boston, 2018

Edward Weston(エドワード・ウェストン)


本書は、エドワード・ウェストン (1886-1958)が、モダニスト写真家の巨匠として知られる以前の、彼の初期キャリアを紹介するものです。
当時の米国写真界は絵画的なピクトリアリズム写真の絶頂期でした。彼は、そのスタイルの典型的な実践者ではなかったものの、絵画などのメディアからテーマを引用して創作を行っていました。それらは、写真というよりはグラファイトのドローイングや、インクによるダークな線画のようなソフト・フォーカスの実験的ヴィジュアルでした。 ウェストンは、当初このキャリア初期の絵画的な実験写真を否定していました。「私が"芸術的な"作品を制作した時でさえ・・・鋭く、クリーンな、技術的に完全な写真をひそかに賞賛します」と日記の Daybookで振り返っています。しかし最終的には、パーソナルな創造の成熟への過程の記録だと評価するようになりました。

本書の収録写真は、ボストン美術館のレーン・コレクション収蔵の貴重な残存作品から紹介。ウェストンの作家としてのキャリア展開や制作方法に関して今までにない新たな洞察を提供してくれます。それら初期作品や、生まれた状況を見直すことで、彼の創作の展開をよりよく理解することができるでしょう。
若きウェストンが当時の写真のアート性と商業性に関り、最終的にそれらに取り組んだ原経験が作家のアイデンティティー確立の根源となった事実を教えてくれます。
本書では、初期作品が美しく再現されているとともに、エッセーではそれらの写真家キャリアや写真史での意味が探求されています。また、様々な初期作とテクニックのセクションはっとても示唆に富んでいます。

ハードカバー: 192ページ、モノクロ約115点を収録。

エドワード・ウェストン プロフィール