Arnold Newman: One Hundred

Radius Books, 2018

Arnold Newman(アーノルド・ニューマン)


アーノルド・ニューマン(1918-2006)は、ニューヨーク出身の米国人写真家。特に"周辺環境ポートレート(environmental portraiture)"を創始し広めた人物として知られています。これは被写体の自宅や仕事場などの親しみやすい環境で撮影を行い、その人物のキャラクターやパーソナリティーを引き出そうとするアプローチ。 今では当たり前ですが、1930年代はスタジオでの撮影が一般的。彼のやり方は極めて型破りでした。
彼は、当時フィラデルフィアの"Pennsylvania Museum School of Industrial Art"で広告デザインを教えていたアレクセイ・ブロドヴィッチに勇気づけられ、実験的ポートレート写真を始めたそうです。彼の新しいアプローチのポートレート写真は、いくつか出版物に掲載されたことから全米そして世界で認知されるようになります。今では世界中の主要美術館で作品が収蔵されています。
彼は主にアーティストの撮影を行ってきましたが、運動選手、俳優、大統領、政治家まで幅広い分野の人物を撮影しています。 それには、マレーネ・ディートリッヒ、ジョン・F・ケネディ、ハリー・S・トルーマン、ピート・モンドリアン、パブロ・ピカソ、アーサー・ミラー、マリリン・モンロー、ロナルド・レーガン、ミッキー・マントル、オードリー・ヘップバーンなどが含まれます。最も有名なのは、グランドピアノの横に座る作曲家/指揮者のイゴール・ストラヴィンスキーを1946年に撮影したポートレートです。

本書はアーノルド・ニューマンの生誕100年に際して刊行。2018年5月~6月にかけてはニューヨークのハワード・グリンバーグ・ギャラリーで同名の展覧会も開催されています。彼のもっとも挑発的で思い出深い100点がセレクション。ポートレートとともに、初期の抽象や静物の写真も含まれており、多様な作品を織り交ぜることでニューマンの創造プロセスの展開を明らかにしています。表紙の写真は、1959年に画家ウィレム・デ・クーニングをニューヨークで撮影した作品。

ハードカバー: 224ページ、サイズ 25.4 x 30.5 cm、
約100点の図版を収録。