The Sweet Flypaper of Life

First Print Pr; 4版, 2014

Roy Decarava(ロイ・デカラヴァ)


ロイ・デカラヴァ(1919-2009)は、アフリカ系アメリカ人のアーティスト。 当初は画家として教育を受けますが写真家に転向します。 1940年代後半から、生まれ育ったハーレムのアフリカ系アメリカ人の生活をコミュニ ティーの内側から撮影。 またジョン・コルトレーン、ビリー・ホリデーらの伝説的なジャズ・ミュージシャン の写真でも知られています。 約60年にもおよぶキャリアを通し、従来の社会的なドキュメント写真ではなく、個人 の価値観で主観的に 被写体に迫って撮影を行っています。アフリカ系アメリカ人によるモノクロ・ファイ ン・アート写真の創始者でもあります。
デカラヴァは"私は、黒人はシリアスかつアート的にポートレート撮影されていない と感じています"と、1982年のニューヨークタイムズのインタビューで語っていま す。 1996年には、ニューヨーク近代美術館で回顧展"Roy DeCarava: A Retrospective"が 開催。

1952年、33歳のデカラヴァは、アフリカ系アメリカ人写真家として初めてグッゲンハ イム・フェローシップを受けハーレム撮影に専念します。 彼の作品はスタイケンによるニューヨーク近代美術館の伝説の展覧会"ファミリー・ オブ・マン"にも選出されました。 "ザ・スイート・フライペーパー・オブ・ライフ"は、彼のリアルな写真が、詩人ラン グストン・ヒューズのハーレムでの生活の創作文章ととともに制作されたもの。 初版は1955年に出版されています。 本書は、普通の人たちの生活をビジュルアルで詩的に表現したもの。 それらには、ジュークボックスの周りの若者たち、開いた消火栓にいる子供たち、夜 に一人で地下鉄の乗る人、 ピケラインやアーティストの仕事場などのシーンが含まれています。 ヒューズは、ハード・カヴァーのオリジナル版のジャケットに"今までに人生は悲惨 だというたくさんの本があった、そろそろどれだけ素晴らしいかの本が出てくる時か もしれない" と本書の明確な目的を記しています。
1955年のオリジナル版刊行以来、写真による映像文学のクラシックだと高く評価され ており、 アンドリュー・ロスのフォトブック・ガイド"The Book of 101 Books"(2001年刊)、 マーティン・パーらによる"The Photobook: A History volume 1"(2004年刊)にも選 ばれています。 今までに何度か再版されており、今回が4刷りとなります。今回は1983年以来の初め ての正式な英語版です。 あとがきでは、アート歴史家、キュレーターのシェリー・ターナー・デキャラバ (Sherry Turner DeCarava)が、 本書の歴史と現在進行形の重要性をたどっています。

ハードカバー: 108ページ、サイズ12.7 x 12.7 x 18.4 cm、約141点のモノクロ図版 を収録。ペーパーバック版もあります。