Anthropocene
Edward Burtynsky With Jennifer Baichwal and Nick De Pencier

Steidl, 2018

Edward Burtynsky(エドワード・バーティンスキー)


エドワード・バーティンスキー(1955-)は、人類の経済活動が自然環境に与える世界的な影響を航空写真や巨大サイズ写真などを駆使して表現しているカナダ人アーティストです。採掘場、スクラップ堆積場、炭鉱、精錬場などを撮影し、それらと現代の消費生活との深いかかわり提示。また水資源危機や近代化する中国の問題点などもテーマに取り上げています。彼の作品は、消費生活のための物質を自然界に依存する一方で、地球汚染に直面している人類のジレンマが表現されています。

本書で、バーティンスキーは地質学的スケールで進行している人類によリ引き起こされた地球の変貌をドキュメント。"Anthropocene(アントロポセン:人新世)"は、惑星の歴史上はじめて、私たちはいま地球のエコシステムを、すべての自然の力以上に変化させてしまったという意味の造語。地質時代区分の"完新世(Holocene)"が既に終わり、人類が中心になる新世代の"人新世(Anthropocene)"が始まっているという考えです。
本書は、映画製作者のJennifer BaichwalNick de Pencierとの、巡回展、映画、インタラクティブ・ウェブサイトを含む同名の大規模プロジェクトの一貫で刊行。バーティンスキーは見る側が当惑させるのと同じくらいの美しい写真で、白サイや象の絶滅、人類が未来へ残すことになる人工的化石(technofossils)、人為的に惑星の環境を変化させるテラフォーミングなどの問題を取り上げて探求しています。
カナダの女性作家マーガレットアトウッド(Margaret Atwood)による本書のための詩を収録、ステーツメントはバーティンスキーが担当。

ハードカバー: 224ページ、サイズ 36.2 x 28.6 cm、多数の図版を収録。

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