Hiroshi Sugimoto: Seascapes

Damiani Editore; New版, 2019

Hiroshi Sugimoto(杉本 博司)


杉本博司(1948-)は、ニューヨーク、東京を拠点に現代アート分野で世界的に活躍しているアーティスト。2009年、伝統芸能の次世代への継承と現代美術の振興発展に努め、世界的視野で日本文化の向上に寄与することを目的とする小田原文化財団を設立。2017年にはギャラリー、茶室、庭園、石舞台を含む総合施設の江之浦測候所を開館させています。平成29年度の文化功労者にも選出されています。

本書は2015年に刊行され、瞬く間に完売した杉本の代表作「海景(Seascapes)」シリーズを収録した写真集の待望の拡大最新版です。初版には収録されなかった5作品が新たに追加されています。
杉本は約30年以上にわたり、世界中の海の風景を撮影し続けて、瞑想の先に地球の博物学と時間の経過を取り込んだ作品群を作りあげています。本シリーズの作品では、水と空気という、地球上に生物を生存させている原始の物質が題材。ときに空と海が一体化しているかに見えますが、すべては水平線が各イメージを2分割している同一のフォーマットです。それぞれの写真は海が穏やかで平らなときに撮影されています。しかし、この厳しいフォーマットのなかで、彼は主題の無限の類形を作り上げています。

ハードカバー: 280ページ、サイズ 26 x 3.2 x 28.6 cm、約225点の図版を収録。エッセーは社会学者の見田宗介が担当。初版は、古書市場でプレミアム付きで取引されています。前回入手できなかった人はとりあえず押さえておきたい1冊です。

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