Avedon Advertising

Harry N Abrams, 2019

Richard Avedon(リチャード・アヴェドン)


リチャード・アヴェドン(1923-2004)は、特にファッション写真で知られる、戦後アメリカを代表する写真家のひとりです。また60年~70年代の米国における政治的、文化的な大変動に最も深く真剣に反応した写真家とも言われています。現代社会を象徴する様々な分野の人間の存在に注目し、彼らをシンプルな白バックで象徴的に表現したポートレートは、アート分野でも高く評価されています。
1994年にニューヨークのホイットニー美術館で回顧展、2002年にメトロポリタン美術館で"Richard Avedon : Portraits" 展、2007年には没後初の回顧展"Richard Avedon : Photographs 1946-2004" がデンマークのルイジアナ現代美術館で開催されています。

本書は、ファッション業界に多大な影響を与えたアヴェドンの広告関連作品を網羅した初写真集です。かつて彼は、「私は、広告の創造的な仕事こそが最も厳しく正直な仕事だと思います。それらは、幻想がいっさいない、私たちが生きる世界の記録です。私の過去20年の広告の仕事の記録は、社会的なドキュメント作品や私の最もすぐれていると考えるファッション写真よりも価値があるかもしれません」と語っています。
アヴェドンは、1940年代から21世紀初めまで、アメリカでもっとも影響力のある人気広告写真家として活躍しています。世界文化の頂点といわれる、広告業界中心地のマディソン街を代表する作品を制作し続けました。才能あるモデル、コピー・ライター、アート・ディレクターたちと仕事を行い、特にファッションとビュティー関連で新商品が欲しくなるよう消費者を刺激するイメージを作り上げてきました。それらの仕事には、レブロン、シャネル、カルヴァン・クライン、ディオール、ヴェルサーチなどのキャンペーンが含まれます。
本書は、戦後の消費者が新たな経験に直面した繁栄期の1940~1950年代から、騒々しい活気のあったな1960年代、そして、セレブ文化やブランド認知が形づけられた時代の作品を網羅しています。
表紙は、1980年制作のブルック・シールズを起用したカルヴァン・クライン・ジーンズの広告写真。

ハードカバー: 351ページ、サイズ 24.1 x 3.8 x 35.3 cm、
約200点の図版を収録。

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リチャード・アヴェドン プロフィール