Mitch Epstein: Sunshine Hotel

Steidl, 2019

Mitch Epstein(ミッチ・エプスタイン)


ミッチ・エプスタイン(1952-)は、マサチューセッツ州生まれでニューヨークを拠点に活動している米国人写真家。クーパー・ユニオン・カレッジではゲイリー・ウイノグランドに写真を学んでいます。
エプスタインの写真作品では、アメリカの様々な重大な社会問題に対して、微妙で静観的なアプローチが行われています。そして、それらがアメリカ人にどのような意味を持つかを継続的に問いただすのです。70年~80年代のアメリカン・ライフを撮影した先駆的なカラー写真から、最近のニューヨークの自然と人間社会との歩み寄りに注目した作品まで、彼は非常に内省的な写真撮影のアプローチを通して、継続して複雑なイメージを丁寧に作り上げてきました。
2003年、彼は代表作として知られる「American Power」シリーズを開始。そこで、アメリカでエネルギーがどのように作り出され、消費されるかを探求します。彼は原子力も含む幾つかの発電所の生産現場とその周辺コミュニティーを大判カラー作品で撮影。それらは見る側に、アメリカにおける、人による自然征服、政府・企業の巨大権力、大量消費について様々な問題を提起しています。
モノクロの「New York Arbor (2011-2012)」、「 Rocks and Clouds (2014-2015)」では、ニューヨーク市の5つの自治区にフォーカスを絞って同様の問題を探求。岩、雲と木にフォーカスすることで、人間の存在は自然に次ぐように提示。エプスタインは都市の人々の普通の視点を逆にして社会と自然の複雑な関係性を提示しています。

「Sunshine Hotel」は、出版業者として知られるアンドリュー・ロスにより、企画発案と写真配列などの編集が行われています。1969年~2018年にエプスタインが撮影した175点が集められています。収録作のうち約半分は未発表作です。
しかし、本書は単なるキャリアを回顧するレトロスペクティブではなく、アーティストの進歩と国家の発展を共にたどった内容です。エプスタインの表面的そして内容的変化を、アメリカの時代精神と風景の変化と共に明らかにしています。

本書はアンドリュー・ロスの PPP EditionsとSteidlとの共同出版です。
ハードカバー: 264ページ、サイズ 31.1 x 30.5 cm、
約175点の図版を収録。

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