Roy DeCarava: the sound i saw

David Zwirner Books, 2019

Roy DeCarava(ロイ・デカラヴァ)


ロイ・デカラヴァ(1919-2009)は、アフリカ系アメリカ人のアーティスト。 1940年代後半から、生まれ育った黒人社会の生活をコミュニティーの内側から撮影。彼の写真は 従来の社会的なドキュメントではなく、個人の価値観で主観的に被写体に迫って撮影を行っているのが特徴。アフリカ系アメリカ人によるモノクロ・ファイン・アート写真の創始者でもあります。 1952年、33歳のデカラヴァはグッゲンハイム・フェローシップを受けハーレム撮影に専念します。1955年に刊行された"ザ・スイート・フライペーパー・オブ・ライフ"は、彼の普通の人たちの生活を詩的に表現した写真が、詩人ラングストン・ヒューズのハーレムでの生活の創作文章ととともに制作されたもの。写真による映像文学のクラシックだと高く評価されています。デカラヴァは、伝説的なジャズ・ミュージシャンの写真でも知られています。

本書に収録された写真は、まさに詩的かつ官能的にジャズをヴィジュアルで表現したものといえるでしょう。撮影されているのは、オーネット・コールマン、ジョン・コルトレーン、デューク・エリントン、ビリー・ホリデーなどのジャズ・ジャイアントたち。ヴィジョンと音楽の複雑な関係性を提案する意図をもって撮影されています。1960年代に、本人により発案、デザイン、執筆が行われて写真集のサンプルが制作されています。しかし、約50年以上も出版されることはありませんでした。2001年になってやっとファイドン(Phaidon)社から刊行されますが、長らく絶版でした。新版は、First Print PressとDavid Zwirner Booksの共同出版。Sherry Turner DeCaravaの回想文と、Radiclani Clytusによる新しい学術研究が追加されています。カバー写真はジャズ・ベーシストのジョージ・モロウの作品"George Morrow, 1956"。

ハードカバー: 208ページ、サイズ 26 x 3 x 33.7 cm、
モノクロ約201点、カラー約9点の図版を収録。

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