Joel Sternfeld: American Prospects

Steidl; Rivised版, 2019

Joel Sternfeld(ジョール・スタンフェルド)


ジョール・スタンフェルド(1944-)は、70年代にカラーでのアート写真の可能性を追求した、ニュー・カラー・フォトグラフの代表作家のうちの一人です。1978年からグッゲンハイム奨学金を受けキャンピングカーで約8年間かけて全米を巡り、8X10の大型ビューカメラとカラーフィルムで人間の手により変貌するアメリカン・シーンを探求しています。
彼の作品は、現在活躍するアンドレアス・グルスキー、トーマス・シュトゥルート、ジェフ・ウォールなどの風景をテーマにする現代アート系作家に多大な影響を与えています。

「American Prospects」のオリジナル版はカラー作品55点を収録して1987年にTimes Booksから刊行。その後、2003年、2012年にサイズが拡大されてSteidl社より再版されています。ウォーカー・エバンスの「American Photographs」とロバート・フランクの「The Americans」の流れを踏襲する、80年代アメリカの時代精神のエッセンスをヴィジュアルで表現する能力と、出版後の写真の流れへ与えた影響から、多くの専門家に絶賛された非常に影響力の強いフォトブックです。
本書「American Prospects」決定版には新たなに未発表作16点が追加されています。今回スタンフェルドは、ポートレートと風景の中の人間の姿をとらえた作品を収録。アメリカにおける人間の生き様を新たに提示しています。結果的に、アメリカ社会のより複雑かつ円熟した状況が見えてきます。再編集により、その後の代表作「Stranger Passing」(1985~2000年)シリーズとの関連性を強く感じさせる内容になったといえるでしょう。

ハードカバー: 152ページ、サイズ 38.1 x 29.8 cm、多数の図版を収録。


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