Peter Bialobrzeski, Give my Regards to Elizabeth

Hartmann Books, 2020

Peter Bialobrzeski(ピーター・ビアロブルゼスキー)


ピーター・ビアロブルゼスキー(1961-)は、ドイツ・ヴォルフスブルク出身の写真家です。もともとは政治と社会学を学びましたが、アジア各国を広く旅した後、エッセンのフォルクヴァンク校(Folkwangschule)で写真を学びました。地元ヴォルフスブルクのローカル紙の写真家を経て、2002年からブレーメン芸術大学で写真の教授を務めています。
いままでに世界中で展覧会を開催するとともに、"Neon Tigers:Photographs of Asian Megacities"(Hatje Cantz、2004年刊)、"Heimat" (Hatje Cantz、2005年刊)、"Lost in Transition"(Hatje Cantz、2007年刊)など、多数の写真集を発表しています。

ビアロブルゼスキーは、エッセンのフォルクヴァンク校卒業後、ドイツ学術交流会(DAAD)奨学金プログラムで約1年間ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーションに給費留学します。
本書はその時に撮影された90年代前半の英国の記録です。当時のドイツは、欧州連合の経済的な恩恵を受け成長を謳歌していました。一方で、英国の経済状況は悪く、失業率は高くし悲観的な世相でした。1980年代に緊縮財政を推し進めたサッチャリズムの経済政策は、この地と人々に深い痛手を残していました。ビアロブルゼスキーは、英国社会にはドイツで経験したことがない階級社会が残っていると感じます。彼は、よく知らなかった階級に支配された社会を写真で表現しようとします。英国の80年代のカラー写真に影響されて制作された作品は、当時の英国を記録した魅力的なドキュメントです。いまや欧州を代表する写真家と言われ、作家性が高く評価されているビアロブルゼスキー。本書収録のいくつかの作品には、現在の展示や写真集と関連付けられるようなアイデアやヴィジュアル・コンセプトが見られます。
オリジナルでは、2冊のダミー本が手装丁で制作されました。27年後、それらのレイアウトは忠実に再現され写真集化されました。

ハードカバー: 94ページ、サイズ 23.6 x 1.7 x 29.6 cm、
48点のカラー図版を収録。

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