Peter Beard: The End of the Game

Taschen America Llc, 2020

Peter Beard(ピーター・ビアード)


ピーター・ビアード(1938-2020)は、今年の4月19日(日)に米国ロングアイランドで亡くなっています。

ビアードの過去の写真集は人気が高く、高価なコレクターズ・アイテムとして知られています。彼の死後、それらは古書市場で値上がり傾向が続いています。同時に多くの新刊本も品薄になり、入手可能なものが極めて少なくなっていました。生前に彼の写真集を出版していたタッシェン社は、ピーター・ビアードのキャリアと仕事を懐かしむ多くの熱烈なファンのために主要写真集を復刊させています。
今回は、彼の代表作「ジ・エンド・オブ・ゲーム」。2015年に刊行された50周年記念版がベースに2020年版として再版されました。「ジ・エンド・オブ・ザ・ゲーム」のオリジナル版は1965年に刊行。ビアードは、カレン・ブリクソンの著書「アフリカの日々」に魅了され、1955年に初めてアフリカを旅行して以来、ケニヤのツァヴォ国立公園などで乱獲されるアフリカ像の屍を記録し続けました。この写真をベースに、モンバサ鉄道開通から始まるアフリカ像乱獲の歴史的写真数百点と文献を駆使し、アフリカの複雑で入り組んだ人間と動物の関係が、白人探検家やハンターの入植による環境激変の歴史を現代に伝えようとします。その後、同書は改訂を重ねながら常に多くの人たちに問題を投げかけて影響を与えてきました。自然との距離、密度とストレス、常識の喪失などをテーマにした本作は、世界的に環境破壊が進む中、50年以上を経過した現在でも多くの人の共感を呼び起こす内容だといえるでしょう。
この新版には、自然保護活動家のエスモンド・ブラッドリー・マーティン博士へのインタビューが追加されています。また旧版から、作家ポール・セローとエコロジストのリチャード・M・ロースの序文が収録されています。

ハードカバー: 304ページ、サイズ 28.5 x 4.3 x 32.2 cm、
多数の図版を収録。

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