Jan Groover, Photographer:
Laboratory of Forms

Scheidegger and Spiess, 2020

Jan Groover(ジャン・グル―ヴァ―)


ジャン・グルーヴァー(1943-2012)は、ニュージャージー州プレーンフィールド出身のアメリカ人写真家。オハイオ州立大学で絵画を学び、画家としてキャリアをスタートさせます。1970年代には主に写真での制作に転向し、両方の分野を融合させた独特の芸術的スタイルで数々の作品を開発。最初は、カラーによる3枚組の風景写真を撮っていましたが、70年代後半より植物、果物などの有機体と、スプーンなどの無機物を使用した静物写真に取り組むようになります。
1980年代後半、彼女は写真が芸術として受け入れ始めた黎明期に、多くのギャラリーが取り扱う作家となります。1987年には、ニューヨーク近代美術館でキャリア中期の回顧展を開催。同館で写真作品による個展を開催した数少ない女性の一人となります。1990年代になると、ニューヨーク・タイムズ紙は、"見事なまでに、美しく熟練している"と彼女の作品を評しています。それ以降は、プラチナプリントを用いたモノクロ作品、絵画的なカラー作品などを探求しています。

本書はスイス・ローザンヌのエリゼ写真美術館(Musée de l’Elysée, Lausanne)で、2019年9月から2020年1月にかけて開催された展覧会に際して刊行。2017年に同館コレクションに加わったグルーヴァーのパーソナルコレクションからセレクションです。「フォーマリズムがすべてである」という、彼女の言葉を基本指針として、ニューヨーク時代の作品とともに、あまり知られていないフランス時代の作品までが紹介されています。タイトルの「Laboratory of Forms」は、「フォルムの実験室」のような意味です。同館が行ってきた保存(プロセスや写真素材の詳細な分析、修復プロセス)、と歴史的文献(作品の文脈化と 評論会や公共機関による受容)の視点から行われたコレクション調査の結果を提示するものです。彼女の極めて独創的で実験的な作品の全貌を探求した最初のモノグラフです。

ハードカバー : 192ページ、サイズ 20.96 x 2.03 x 27.31 cm、
カラー130点/モノクロ15点の図版を収録。

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