Danny Lyon:
The Destruction of Lower Manhattan

Aperture, 2020

Danny Lyon(ダニー・ライアン)


ダニー・ライアン(1942-)は、米国で最も影響力のあるドキュメント系写真家です。1960年代前半に南部の公民権運動を撮影。1970年代にかけて価値観が激動するアメリカ社会をテーマに撮影しています。1965年から1966年にかけて社会のアウトローであるバイカーたちを集団の内側から撮影。写真作品とインタビューによる写真集「The Bikeriders」(The Macmillan,NY,1968)として発表しています。

1966年、ライアンは「The Bikeriders」シリーズの撮影を終えニューヨークに戻り、ダウンタウンのロフトに定住します。そこで彼はその地の劇的な変化をドキュメントした数少ない写真家の一人となりました。1969年に初めて出版された「The Destruction of Lower Manhattan」(Macmillan刊)は、都市開発の波の中での破壊された、ニューヨーク・ダウンタウンの約60エーカーにあったそれ以前の古いビルなどの建築物を撮影したユニークで永続的なドキュメントです。捨てられた家具、子供の絵、空の階段が残る住居跡など、彼は印象的な写真と文章を通して、そこに住んでいた人々のポートレートを描いています。破滅される運命の建築物、空っぽのインテリア、解体の作業員、残された住民の姿などが混ざり合った見事なドキュメント作品です。その仕事は、50年以上経ったいまでも私たちの感情に訴えかけてきます。彼は、「ブロック全体が、近所全体が消えてしまいます。最後のロフトに住んでいた数少ないテナントは追い出されました。そして、このような場所は二度と建てられないでしょう」と書いています。「The Destruction of Lower Manhattan」は、2005年にpowerhouse Booksより83点の図版を収録して再版されています。しかし、いずれの版も長らく絶版で高価なレアブックでした。
本書はAperture社によるこの伝説の写真集の待望の再版です。

ハードカバー : 160ページ、サイズ 24.13 x 1.91 x 27.94 cm、
多数の図版を収録。

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ダニー・ライアン プロフィール