Olivo Barbieri:
Early Works 1980-1984

Silvana, 2021

Olivo Barbieri(オリボ・バルビエリ)


オリボ・バルビエリ(1954-)は、カプリ出身でモデナ在住のイタリア人アーティスト。彼は大判カメラとチルト-シフト・レンズを使用した作品で知られています。写真の一部分にピントが合いその他がピンボケの、まるで模型のジオラマを見ているような風景写真は人気が高く、世界中で多くの追従者を生んでいます。
2003年に開始した、写真とフイルムによる長期プロジェクトの「Site Specific」では、世界約40都市の空中写真作品を撮影。2015年にはローマの国立21世紀美術館(MAXXI)で大規模回顧展「Olivo Barbieri Images 1978 - 2014」を開催しています。

本書ではバルビエリの80年代前半の初期作品を初めて紹介されています。数々の日常生活や謎めいて不思議なシーンが収録されています。そこには彼がその数十年後に展開させた、現代都市の人工照明、上空からの眺め、家のインテリアやバー、風景の中に人が残した痕跡など、すべての要素がすでに含まれています。バルビエリは、視覚により認識と表現の探求を目指して、地域の場所に隠された隅々の部分までに鋭い眼差しを向けています。それは70年代後半から80年代前半にかけてのイタリア写真の特徴だった、調査探求を目指す精神と一致しています。彼のイメージは、明らかに平凡であるような表面を引っ搔き回し、期待と混乱の中で空間の新しい見方を切り開こうとしています。見る側は、目の前のシーンがリアルな存在なのか疑念を持つようになるのです。

ペーパーバック (出版社の表記はハードカバー) : 136ページ、
サイズ 249 mm x 240 mm、約71点のカラー図版が収録。
巻末には、コラード・ベニーニによる批評文と作家との対談が収録されています。

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