American Silence:
The Photographs of Robert Adams

Aperture, 2021

Robert Adams(ロバート・アダムス)


ロバート・アダムス(1937-)は、ドラマティクな古典的な自然美ではなく、都市化により変貌する風景をテーマに作家活動を行っているアメリカ人写真家です。

本書では、彼はその魅力的かつ刺激的な写真を駆使して、私たちの土地に対する責任と経済発展に対する道徳的ジレンマという深遠な疑問を投げかけています。
アダムスは1965年から2015年まで、コロラド、カリフォルニア、オレゴンで活動し、郊外の無計画な宅地開発、小規模ショッピングモール、ハイウェイ、住宅、そして土地そのものを撮影。人間が土地に与えたダメージと、その根底にある永続的な美しさの両方を明らかにしてきました。アメリカ西部の風景を撮影した写真には、聖なるものへの畏れの感覚が込められています。
アダムスは、大草原や森、海辺で見た光の静けさを、その美しさだけを捉えているのではありません。それらが消費主義、工業化、環境への配慮の欠如によって汚されている事実を提示することで、私たち自身の語られない共犯関係を問いかけているのです。本書に収録された充実した作品群は、情熱的でありながら抑制されており、また丁寧ながらも憤慨しています。それらは、アダムスが自分の周りの世界を尊敬の念を持って見ていることと、彼の作品に浸透している明白な静けさによって見事に統一されています。

2022年には、ワシントンのナショナル・ギャラリー・オブ・アートで、サラ・グリノー(Sarah Greenough)のキュレーションにより同名の展覧会が開催されます。

ハードカバー ‏ : ‎ 332ページ、サイズ ‎ 23.5 x 4.06 x 28.58 cm、
約225点の図版を収録。

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ロバート・アダムス プロフィール