Helmut Newton
Legacy

Taschen, 2021

Helmut Newton(ヘルムート・ニュートン)


ヘルムート・ニュートン(1920-2004)は戦後の20世紀ファッション写真を代表する写真家です。ヨーロッパ上流階級の退廃的な雰囲気を持つ、クールでエロティックな作品で知られており、50年以上にわたって"Vogue"や"Elle"などの雑誌ディトリアル・ページで活躍しました。彼の作品はジャンルを超えていることで知られており、その範囲はファッション、ポートレート、グラマー写真、エレガンス、スタイル、覗き見的写真まで含みます。その作品群は、他の追随を許さず、唯一無二の存在であり続けています。
早くからファッション写真の技術を身につけていたニュートンの作品は、常に標準的な撮影方法を超え、現実と幻想の境界線を曖昧にしています。ニュートンの明確な美学は、彼の作品のあらゆる分野の写真に浸透しています。特にファッション、ポートレート、ヌード写真でそれは顕著に見られます。カトリーヌ・ドヌーヴ、エリザベス・テイラー、シャーロット・ランプリングなど、女性たちが彼の作品の主役でした。ニュートンのファッション写真には、物語的なアプローチだけではなく欧州的な豪華なエレガンスと繊細な誘惑、そして従来の枠を超えた、文化的な参照と驚くべきユーモアのセンスが込められています。
彼は、1990年代には、1981年から住んでいたモンテカルロを中心に、ドイツ、アメリカ、イタリア、フランス、ロシア版の"ヴォーグ"の撮影を行いました。また自宅のガレージなどを、対照的なミニマルな舞台へと変貌させて撮影。しばしば、エロティシズムとエレガンスに満ちた美女や富豪の風変わりな生活を、型破りのシナリオで描き出しました。彼はヴィジュアルの常識を利用するとともに、同時に疑問を投げかけます。また時に皮肉や嘲笑を交えつつも、常に共感に満ちた作品を創り出してきました。

本書は、ニュートンの国際的展覧会ツアーに合わせて刊行。新たに再発見された数々の写真を含む、数多くの代表作を紹介しています。この写真集は、ニュートンが現代写真とビジュアルアートに与えた影響を讃えるものです。展覧会「HELMUT NEWTON. LEGACY」展は、2021年10月31日から2022年5月22日まで、ベルリンのヘルムート・ニュートン財団で開催されます。

ハードカバー ‏ : ‎ 424ページ、サイズ ‎25 x 4.3 x 34.9 cm、
多数の図版を収録。


出版社のウェブサイト

ヘルムート・ニュートン プロフィール