Captivate!: Fashion Photography from the '90s

Prestel, 2021

Claudia Schiffer(編集)


クラウディア・シファー(1970-)は、主に90年代に活躍したドイツ出身のスーパーモデル。無数の著名デザイナーのミューズとしての輝かしいキャリアを持っています。

本書は シファーがキュレーションした90年代のファッション写真約150点を紹介するもの。クンストパラスト美術館デュッセルドルフで、2021年9月15日から2022年1月9日に開催された同名の展覧会に際して刊行されました。
シファーは、美とスタイルの絶妙なニュアンスを見出す審美眼を持ち、伝説的写真家によるアイコニックな写真を多数コレクションしています。それらは、リチャード・アヴェドン、ハーブ・リッツ、カール・ラガーフェルド、ピーター・リンドバーグ、コリーヌ・デイ、マリオ・ソレンティ、エレン・フォン・アンワースなどの作品です。
本書では、これら有名写真家によるファッション写真の歴史を飾る名作と共に、彼女のプライベート・アーカイブから多数の未公開作品が紹介されています。本の表紙はリチャード・アヴェドンが撮影した、ジャンニ・ヴェルサーチのキャンペーンの作品です。5人のスーパーモデルがパステル・カラーのセーターをまばゆいばかりに着こなしているのが特徴。メタリックなミニスカート、スラウチソックス、ハイヒールローファーなど、参加モデルたちが一体感を持ちながら、それぞれの個性を発揮しているアヴェドンによる完璧なグループショットです。
90年代は、グローバリゼーションやテクノロジー進歩により、政治、経済、社会、文化、芸術が大きく変化しました。ファッションの世界でも、雑誌が、アートとスタイルの境界線を押し広げ、高級ブランドの広告キャンペーンが時代の気分を盛り上げました。各ブランドはモデル、写真家、デザイナーを独占的に獲得することに躍起になります。最高のルックを創り出すための熾烈な競争で、キャンペーン予算は急拡大します。カルバン・クラインのようなデザイナーによるキャンペーンは、頻繁にニュース記事の見出しを飾り、ファッション写真をポップカルチャーの域までに押し上げました。
本書では、ポラロイド、ファッションストーリー、バックステージなど、90年代ファッションの内側から見たストーリーも紹介。ファッション業界の第一人者による洞察に満ちたエッセイでは、現在のファッション文化に強い影響を与え続けているこの10年の秘密が明かされます。シファーは「90年代は、美とファッションの理想を覆す分水嶺の時代でした」と語っています。

ハードカバー ‏: ‎216ページ、サイズ‎ 27.94 x 2.18 x 36.83 cm、
カラー110点/モノクロ59点の図版を収録。

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