Ruth Orkin: A Photo Spirit

Hatje Cantz Verlag Gmbh & Co Kg, 2021

Ruth Orkin(ルース・オーキン)


米国人女性写真家ルース・オーキン(Ruth Orkin, 1921-1985)は、雑誌「ライフ」、「ルック」などの仕事で知られる伝説的なストリート写真家です。ハリウッドで育った経験を生かし 、日常生活の中にある映画のような要素をとらえ、また上流階級の人間性を明らかにしたイメージを撮影しています。常に被写体の個性や時代性を鋭く洞察する独自の眼差しを持った写真作品で高い評価を得ています。フィレンツェ、ニューヨーク、ロンドンなどの都市で撮影された雰囲気のある写真はいまでもこれらの大都市の代表的イメージです。また、アルバート・アインシュタイン、ウディ・アレン、ローレン・バコールといった著名人の素晴らしいポートレートにも取り組んできました。これらは、スナップショットとポーズを組み合わせたような写真で、華やかなスターの姿だけでなく、被写体の自立したパーソナリティーまでもが表現されています。
フォトブックの代表作は、ニューヨーク市のアパートからセントラルパークをカラーで撮影した「A World Through My Window」(1978)です。1995年にはニューヨークの国際写真センター(ICP)で回顧展が開催されます。2021年2月にはボナムス・ニューヨークで彼女の生誕100年を記念する単独オークションも行われ、代表作"An American Girl in Italy (1951)"は、US$ 52,812(@105/約554万円)で落札されています。
また映画製作にも取り組んでおり、「Little Fugitive」(1953年)と「Lovers and Lollipops」(1955年)の2本の長編映画を成功させ、この分野では数少ない女性監督として活躍しました。

本書は、写真家オーキンの生誕100年を記念して出版されたもので、彼女の生涯と作品を祝うと同時に、この類まれなアーティストの作品を幅広く、魅力的に紹介しています。

ハードカバー ‏ : ‎ 240ページ、サイズ 27.5 x 27.5 cm、
約207点の図版を収録。

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