Rania Matar: She

Radius Books, 2021

Rania Mater(ラニア・マタル)


ラニア・マタル(1964-)は、レバノン生まれのアメリカ人アーティストで母親でもあります。彼女の異文化体験は、作品制作に大きな影響を与えています。いままで、米国および出身地の中近東で撮影した、女性の思春期と女性らしさを表現した写真で、個人と集団のアイデンティティの問題を探求してきました。またシリア難民のドキュメント作品でも知られています。

本書"Rania Matar: She"では、10代後半から20代前半の、家庭という繭を離れて、大人になって新しい現実に直面する若い女性に焦点をあてられています。このプロジェクトでは、米国と中東の女性たちを描くことで、女性の主体性が文化の違いを超えて、どのように並行して発展していくのかを浮き彫りにしています。被写体の若い女性たちはイメージ作りのプロセスに積極的に参加し、撮影環境を自らの手で作り上げています。マタルは、年齢、個性、身体性、神秘性などの被写体の生の美しさを表現。女性であり、母親であるマタルが見た、美しく生きている彼女たちの姿を撮影しているのです。マタルは「このプロジェクトでは、20代の若い女性、つまり私の娘たちの年齢に焦点を当てています。彼女たちは、家庭という繭を離れ、大人になろうとしているのです。以前のプロジェクトでは、若い女性を寝室という管理された環境で撮影していました。今回は、家を出た後に彼女たちが置かれる広い環境、つまり、よりグローバルで複雑な背景の中で、彼女たちの人生が移り変わる様子を撮影しています」と語っています。

ハードカバー ‏: ‎144ページ、サイズ 約29 X 34cm、
約83点の図版を収録。

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