Joel Meyerowitz: Redheads

Damiani Editore, 2022

Joel Meyerowitzジョエル・マイロウィッツ


ジョエル・マイロウィッツ(1938-)は、アート・ディレクターとしてロバート・フランクと仕事をしたことをきっかけに、1963年からストリートのスナップ・ショットを開始。写真はほとんど独学で学んでいます。その後、1976年からより豊かな色と描写を求めて大型カメラとカラーネガフィルムを使用するようになります。米国東海岸のリゾート地ケープコッドで1976~1977年までに撮影され、ボストン美術館で個展が開催されたのが代表作「Cape Light」です。いまでは、ウィリアム・エグルストン、スティーブン・ショアと並ぶ60~70年代アメリカで一世を風靡したニュー・カラーを代表する写真家として評価されています。

本書は、彼が1991年に出版した写真集「Redheads」に未発表作16点を追加した新装版。老若男女を問わず、すべての赤毛の人々を賞賛するポートレート集です。マイロウィッツは、1978年からケープコッドの青い背景をバックに赤毛の女性を撮影し始めました。彼は地元紙「Provincetown Advocate」に、”もしあなたが赤毛で、また知り合いに赤毛がいたら、私に電話してくれ。私はあなた方のポートレートを撮りたいのです。” という広告を掲載。赤毛で育った人々の体験談を集め、写真撮影を行うようになります。赤毛の人たちは世界人口の2、3%しかいません。それらの体験談は、学校でのいじめや自己受容など、より広い意味で彼らの成長と美しさを物語るものです。赤毛の人には文化的・人種的な区別があります。しかし、彼らの見た目が似ていることで、このポートレート集は家族的なつながりの感覚をもたらします。マイロウィッツは、赤い髪とその光への反応が、カラーフィルムのプロセスを連想させると述べています。彼はアート業界がカラー写真に抵抗感があった時代に、カラーフィルムに取り組み始めたことで知られています。"私のポートレートの作法は、手と膝をついて撮るのでもなく、梯子に登って撮るのでもない、また有名人とベッドインするのでもない。老若男女を問わず、私のところに来た人とは、ただ目と目を合わせて立っているだけなのです。必要なのは1~2枚のフィルムと、それを見届ける忍耐力だけです。" と、語っています。

ハードカバー ‏: ‎115ページ、サイズ ‎ 28 x 1.5 x 23.5 cm、
約70点の図版を収録

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