Tulsa

Grove Press, 2000

Larry Clark(ラリー・クラーク)


オクラハマ州の小さな町タルサでの暴力、銃、セックス、ドラッグ乱用の若者文化をドキュメンタリータッチで描写した自叙伝的作品“タルサ”は1971年にLustrumよりペーパーバック版で限定出版されました。強烈な印象の残るストレートに表現されたイメージは1963年、1968年、1971年に撮影されています。
アメリカ中西部の若者カルチャーを探求した作品集は実体験した人にしか表現できない強烈なリアリティーを持っていました。次第に自己破壊に向かっていく若者のドキュメントは現在でも新鮮さを失っていません。発刊当時、評論家の高い評価を受ける一方、アメリカ中で大きな論争を引き起しました。アメリカの闇の部分をとらえた“タルサ”が70年代の写真界に与えた影響は1950年代のロバート・フランクの“アメリカ人"のインパクトと比較されるほどです。
1983年に限定再版されていますが、撮影されたモデルとの法的権利関係が複雑で本格的な再版は望み薄と考えられていました。そのため長い間、幻の写真集として古書市場で高額プレミアム付きで販売されていました。今回 Grove Pressから待望の再版が実現、フォト・ドキュメントの伝説の歴史が一般の方にも購入可能となりました。