Robert Frank: London/Wales

Scalo Verlag Ac, 2003

Robert Frank(ロバート・フランク)


この写真集にはロバート・フランクが有名作"The Americans(アメリカ人)"以前に英国とウェールズで撮影した二つのプロジェクトの作品約90点が収録されています。写真集刊行にあたり、フランク自身がはじめて昔のネガを見直しています。彼の写真がよりパーソナルな視点を獲得していく過渡期の作品です。
ロバート・フランクは1924年スイス生まれ、1947年にアメリカに移住しています。1955年にグッゲンハイム財団の奨学金で全米を旅行した成果が写真集“The Americans”にまとめられています。それ以前の1949年から1953年にかけて、フランクはニューヨークからたびたび欧州に戻り、1951年、1952年には英国を旅しています。イギリスの、光と霧が好きだ、と語るフランクは シティーの金融家、労働者、子供たち、庶民の生活を撮影することで、富と貧困が共存する当時のイギリス社会の全体像を見事にとらえています。1953年には国有化前のウェールズの炭坑を訪れ、一人の炭坑労働者とその家族 にを通して彼らの生活をフォト・エッセーとしてまとめています。

ロバート・フランク プロフィール