Terence Donovan: The Photographs

Little Brown Uk, 2016

Terence Donovan(テレンス・ドノヴァン


1960年代のロンドンのカルチャーシーンで活躍したのがテレンス・ドノヴァンは1936年ロンドンのイーストエンドのトラック運転手の家に生まれます。最初はシェフを目指しますが、後にプロ写真家のアシスタントとなり経験を積みます。1957年にはデビット・ベイリーと同じにジョン・フレンチにつき、1959年に自らのスタジオを開設しています。
彼とデビット・ベイリー、ブライアン・ダフィーの3人組みは、ともに労働者階級出身のファッション写真家としてイギリスのファッション写真に革命をもたらし、時代のヒーローとなりました。彼はジーン・シュリンプトン、ジュリー・クリスティーなどのモデルで階級を超えた女性そのものの魅力を引き出しています。従来のように洋服でモデルをきれいに見せるのではなく、洋服でモデルのセクシーさを強調することで華々しい60年代のロンドンの雰囲気を写真で表現したのです。
彼は有名人のポートレート撮影でも有名でした。ジミー・ヘンドリックスからダイアナ妃の正式なポートレートも担当しています。首相のマーガレット・サッチャーのソフトで親しみやすい写真を撮影したはじめての写真家と言われています。
"Town", "Queen", "Vogue", "Elle", "Marie Claire"などのファッション誌で活躍する一方で、コマーシャルフィルムやミュージック・ビデオにも取り組んでいます。
1996年に自殺したときには、40年以上にも渡って撮影されたポートレート、広告、ドキュメンタリーなど約100万もの作品が残されていたそうです。

彼のキャリアを振り返るこの本は、代表作とともに、未発表作品も数多く収録されています。