After 9/11:
Photographs by Nathan Lyons

Yale University Art Gallery; New版, 2003

Nathan Lyons(ネーサン・ライオンズ)


ネーサン・ライオンズ(1930 -)は写真家、キュレーター、写真教育者として写真界で広く知られています。 1957年から1969年にかけてジョージ・イーストマン・ハウスに勤め、数多くの写真展、写真集を制作しています。 特に1966年に開催され、その後の写真界に多大な影響を与えた写真展 “コンテンポラリー・フォトグラファーズ、社会的風景に向かって”のディレクターとして有名です。
この写真集は、9/11の同時多発テロに対するアメリカ社会の反応をネーサン・ライオンズが鋭く描写したものです。彼はテロ発生から13ヶ月に渡ってニューヨークをはじめ、 全米の都市を旅しています。持ち前のドライなユーモアと鋭い洞察力で、人々の様々な怒りと当惑が入り混じった反応を撮影し、 連続する複数イメージで一貫したテーマを読者に語り掛けようとしています。米国民が気持ちの表現に国旗を様々に使っていることなどが非常に象徴的です。
全176ページ、約150点のモノクロイメージが収録された写真集は、今回の悲劇の記憶を残すとともに、その様々な反応から米国社会の多様性を浮き彫りにしています。そのアプローチはロバート・フランクやゲイリー・ウイノグランドらとのつながりを感じさ せます。