American Prospects: Joel Sternfeld

Distributed Art Pub Inc, 2003

Joel Sternfeld(ジョール・スタンフェルド)


ジョール・スタンフェルドは1944年ニューヨーク市生まれです。ダートマス大学を卒業後、グッゲンハイム奨学金によるサポートを受け、1978年からフォルクスワーゲンのキャンピングカーに乗り約8年間全米を巡り、8X10の大型ビューカメラとカラーフィルムで風景を撮影しています。社会的な風景の進歩と変化はアメリカ社会での基本になっています。それゆえアメリカでは失われたと思われる風景がノスタルジックに感じられ評価されています。スタンフェルドのテーマもこの風景や文明の変化です。
現代文明により変貌させられたおびただしい不思議な風景が、人と自然、技術進歩と廃墟残骸などの対比で皮肉を込めてまとめられたのが“アメリカン・プロスペクト”です。消防士が火事の家の前の店先でかぼちゃを品定めしている作品、“ヴァージニア、マクリーン、1978”などはいまや古典的な代表作です。カラーによる作品なのでウィリアム・エグルストンなどのニューカラー作家ととらえられることが多かったものの、彼の視点はアメリカン・ドキュメントの流れともつながっています。

本書は1987年に初版が刊行されて長らく絶版だった写真集が、約37X30cmサイズに拡大されて再版されたものです。140ページ、65のカラー作品が収録されています。