Edouard Boubat

Thames & Hudson Ltd, 2004

Edouard Boubat(エドワール・ブーバ


エドワール・ブーバ(1923-1999)はパリ出身。活版印刷法とデザインを学んだ後、戦後の1946年から写真家活動を開始します。1951年にパリで、ドアノー、イジズ、ブラッサイと行った展覧会がきっかけでその後15年間に渡って雑誌"Realite"でルポルタージュの仕事を行います。中国、インド、フランス、ポルトガル、イタリア、アフリカ、アメリカであらゆる階級の人々の生活をドキュメントしています。1976年にはポンピドゥー・センターで展覧会を開催している20世紀フランスを代表する写真家の一人です。
ブーバは「私は戦争や、その恐ろしさを知っているので、それには加わりたくなかった。終戦後、私たちは人生を賞賛しなければならないことを感じ取った。そして私には写真はそれを達成する手段なのです。」と語っています。彼の視点は50年以上の写真家生活に渡って常に人間性の賞賛でした。またカルチェ=ブレッソン同様に、日常生活の中の“祝福された瞬間”を撮影する優れた才能と技術を持っていました。

息子のベルナール氏の協力を得て編集されたこの本にはポスターやポストカードでもおなじみの代表作約300点が収録されています。 3色による印刷も非常にきれいです。高い作家性にかかわらず、フランス以外では知名度や人気が低いブーバ。 没後初の回顧写真集刊行が世界的な評価のきっかけになるのではないでしょうか。