John Szarkowski

Bulfinch, 2005

John Szarkowski(ジョン・シャーカフスキー


現在の写真界で最も影響力があり、尊敬されているキュレーター、評論家のジョン・シャーカフスキー(1925-2007)。彼はエドワート・スタイケンの後任として1962~1991年まで約29年に渡ってニューヨーク近代美術館(MOMA)の写真ディレクターを勤めました。在任中にダイアン・アーバスウィリアム・エグルストンゲイリー・ウィノグラントアーヴィング・ペンなどの約160もの写真展や多くの写真集を手がけてきました。写真独自の美や歴史展開を紹介した"Looking at Photographs"1973,の著者としても知られています。

彼はMOMAの写真ディレクターに就任する前までは写真家として活躍していました。2回のグッゲンハイム奨学金を得るとともに、シカゴ美術館やジョージ・イーストマン・ハウス などで個展を開催し、写真集も2冊刊行されるほどの優れた実力を持っていました。1991年の退館までは自らの作品の展示や出版の努力は一切行ってきませんでした。 この本はサンフランシスコ近代美術館により企画された回顧展に合わせて刊行されたものです。彼の写真家キャリアの1943年から1962年までの最初の20年間と、活動再開後の写真作品を総合的に振り返り、隠されたもうひとつの半生を明らかにする興味深い写真集です。撮影時期もテーマも様々ですが、人間的な繊細さを持った作家の一貫した視点が感じられるモノクロ作品84点、インタビューが収録されています。