Questions

Trolley, 2004

Werner Bischof(ウェルナー・ビショフ)


ウェルナー・ビショフ(1916-1954)はスイスのチューリヒ生まれです。地元のSchool for Arts and Craftsで写真を学び、スタジオでの広告写真からキャリアを開始します。その後フリーのドキュメンタリー写真家として雑誌"Du"に関わり、1945年に発表した戦後欧州の貧困と絶望のルポルタージュで脚光を浴びます。その後、ライフ誌やオブザーバー誌などの仕事で世界中を駆け巡り、1949年にはマグナム・フォトスに加入します。1951年には大飢饉のインドを撮影しています。"Famine Story"としてライフ誌に発表された写真で世界的に認知されます。しかし、1954年のペルー取材中にジープが谷に転落して38歳の若さで亡くなっています。

彼は多くの雑誌の仕事を行っていますが、編集者の喜ぶようなセンセーショナルで表面的な写真を嫌い、一貫して伝統文化の中の調和と静謐さの表現を心がけていました。 人間味溢れるまなざしと表現力を持った写真作品は、現在は単なるドキュメンタリーを超えていると高く評価されています。 特にペルー人の子供が渓谷で縦笛を演奏しているイメージ、"Indian Flute Player Traveling to Cuzco, Peru,1954"は非常に有名です。
1951年にはアジアを旅行し8ヶ月間日本に滞在しています。雪の明治神宮で神官を撮影した、"Shinto priests in the court of Meiji Temple, 1951"などの名作が知られています。日本での仕事は写真集"Japan"として1954年に発表されています。


この本は彼の死後50年に息子のマルコにより編集されたものです。生前に世界中で撮影された未発表モノクロ作品70点が収録されています。