Rineke Dijkstra: Portraits

Distributed Art Pub Inc, 2005

Rineke Dijkstra(リネケ・ダイクストラ


リネケ・ダイクストラ は1959生まれ。90年代から世界的に活躍している現代オランダを代表する写真家です。2005年にはアムステルダム市立美術館企画の本格的回顧展が欧州を巡回しています。日本では水戸芸術館で2004年に開催された グループ展「孤独な惑星」に参加しています。

彼女はビーチの水着姿の思春期前の少年少女、出産直後の母親、軍に入隊する若者、牛と戦った直後の闘牛士、ダンスフロアーから出てきたばかりの若者など、人生の様々な過渡期にいる人間のドキュメントをカラーで撮影しています。撮影アプローチは画一的ですが 不安定な状況の人間にあらわれる不安や危うい表情が映し出されています。特に欧米各地のビーチで海と空を背景に水着の10代を撮影した代表作ビーチシリーズ(1992-1996)では、子供と大人のはざまの彼らのみせる無垢で壊れやすい美しさが表現されています。ヴューカメラとフラッシュを使用してミニマムな背景越しにモデルをやや下から客観的に撮影する手法はアウグスト・ザンダーダイアン・アーバスなどの影響が感じられます。

本書は彼女の1992年から2003年までの仕事を本格的に回顧する写真集です。新作バレー・スクール・シリーズを含むカラーの代表作69点が収録されています。