Loretta Lux

Aperture, 2005

Loretta Lux(ロレッタ・ラックス)


ロレッタ・ラックスは1969年ドイツのドレスデン生まれ、現在アイルランドのダブリン在住です。ミュンヘンのAcademy of Fine Arts で絵画を学び、1999年より写真をはじめます。セルフポートレートからスタートし、 やがて子供のポートレートを中心に撮影するようになります。
彼女は、モデル、衣装、背景を慎重に選び、デジタル技術を駆使して厳密に構成された超リアルで絵画のような子供のポートレートを制作します。 子供のイメージはスタジオの白バックで撮影され、それに彼女が旅行で撮影した風景や自作風景画をデジタルで合成しています。 画家だったことからヴェラスケス、ゴヤなどの古典絵画の影響が作品の構図に強く現れています。孤高で、うつろで、わびしい感じの子供の表情は、「不条理なこの世の中では誰しも少しばかり自らを見失っている」、という彼女の世界観の反映です。子供も大人同様に様々な心情を持ち合わせていることも気付かせてくれます。

見る人の感情を揺さぶる不思議な魅力を持った彼女のポートレートは欧米で注目され、作品は既に複数のコレクターや美術館のコレクションになっています。 45点のカラー作品を収録した本書は彼女の初写真集です。 英語版、ドイツ語版、日本語版(青幻舎 3,675円)が世界同時発売されています。