Richard Misrach Golden Gate

Aperture, 2005

Richard Misrach(リチャード・ミズラック)


カリフォルニアとアリゾナの砂漠を中心に、文明化した西部の景観をカラー作品で発表しているリチャード・ミズラック(1949-)。 かつては不毛の地だった砂漠が人間により文明化し環境が激変した様々なシーンをクールに撮影した写真集"デザート・カントス"(1987年) で高い評価受けています。

ミズラック一家は90年代後半にサンフランシスコ湾が見渡せる北カリフォルニアのバークレーヒルズに移り住みます。 それ以来約3年間、彼は季節、天候、時間により様々な表情を見せるゴールデンゲイトブリッジ、サンフランシスコ湾、 海の眺めを自宅表玄関前から取り付かれたように定点撮影を行います。
表情を常に変化させる文明の象徴ゴールデンゲートブリッジとベイの風景を正確に描写しつつも、 砂漠に対するのと同様の彼の自然に対する深い畏敬の念が感じられます。

オリジナル版は2001年にArena Edtionsから刊行されましたが長らく絶版でした。この本はアパチャー社刊の待望の再版です。700枚以上撮影されたシリーズから約100点が収録されています。著名美術史家のT.J.クラーク氏、地理学者のリチャード・ウォーカー氏のエッセーがミズラックの写真への興味をさらに引き立たせてくれます。