England/Scotland 1960

Steidl, 2006

Bruce Davidson(ブルース・デビッドソン)


ブルース・デビッドソンの代表作は、1959年エスクワイヤー誌に掲載され、近年写真集にまとめられたブルックリン・ギャングシリーズです。 悪名高いブルックリンストリートギャング"Jokers"のフォト・ルポルタージュは極限の緊張状態のなかで行われました。 撮影終了後、彼は何かの気分転換が必要だと自覚します。そして1960年に、デビットソンはネヴァダ砂漠で制作されているジョン・ヒューストン監督の映画“荒馬と女”に出演中のマリリン・モンロー撮影の仕事を請け負います。 それに続いて、英国のライフスタイル雑誌“ザ・クィーン”の仕事で英国へ旅します。
彼は特に明解なテーマを与えられることなく、約2ヶ月間に渡ってイングランド、スコットランドの撮影旅行を行っています。当時の英国は、60年代の社会が大きく変貌する直前で、戦後の階層社会の面影がまだ残っていました。 彼は社会的、経済的に都市と地方とで分断されていた当時の文化状況とその雰囲気をパーソナルな視点で詩的にドキュメントしています。

本書には、この時に撮影されたほとんどが未発表のモノクロ写真約120点が収録されています。写真集刊行に合わせて、ブルース・デビッドソン初めての個展がロンドンで開催されました。

ブルース・デビッドソン プロフィール