Jazz

Steidl; Har/Bklt版, 2007

Ed van der Elsken(エド・ヴァン・デル・エルスケン)


オランダ出身の写真家エド・ヴァン・デル・エルスケン(1925-1990)の幻の写真集"Jazz"が2007年復刊本です。1956年刊の写真集"Love on the Left Bank"で世界的に有名になったエルスケン。本書は1958年刊の"Bagara"に次ぐ3冊目の写真集です。彼のキャリアと写真スタイルはウィリアム・クラインとよく比較されます。"Jazz"もブレ・アレ・ボケを多用したモノクロ写真、グラフィカルなレイアウトを駆使して制作されています。 現在ではジャズ・ミュージシャンのアドリブ・ソロのようなイメージの見せ方だと非常に高く評価されています。1959年刊の小さくコンパクトなオリジナル版は極めて入手困難なレアブックのうちの1冊です。
当時はロック誕生前夜、ジャズは最も若者の心を掴んだポピュラー音楽でした。ジャズに魅了されたエルスケンは、1955年から1961年まで主に有名なコンサートホールの アムステルダム・コンセルトヘボウで開催されたジャズ・コンサートを撮影します。チェット・ベイカー、セロニアス・モンク、アート・ブレイキー、エラ・フィッツジェラルドなど当時のジャズ・ジャイアンツはほとんど出演しています。彼は単にミュージシャンのポートレートや演奏をドキュメントしたのではなく、50年代の熱いジャズ・シーンの雰囲気そのものをとらえています。
いまではウィリアム・クラクストン、デニス・ストックと並んでジャズ・パフォーマンスのエッセンスの撮影に最も成功した写真家の一人といわれています。

ハードカバー全116ページ、サイズはコンパクトな17.8 cm x 17.2 cm、モノクロ約109点が収録されています。