Richard Misrach: On the Beach

Aperture, 2007

Richard Misrach(リチャード・ミズラック)


リチャード・ミズラック(1949-)は長年アメリカの様々な政治、社会、文化的問題をテーマにカラーで作品を発表しているアメリカ人作家です。かつては不毛の地だったカリフォルニアとアリゾナの砂漠が文明化し環境が激変しているシーンを撮影したデザート・カントス・シリーズ(1987年)は代表作です。作品はMoMA、メトロポリタン、ホイットニーをはじめ世界中の約50の主要美術館でコレクションされています。
彼が過去5年に渡って取り組んでいる最新シリーズが"On the Beach"です。砂浜、海で泳いだり、日光浴などをする人を高い位置から撮影しています。広大で抽象的な海や浜辺のシーンに、小さな人物像を絶妙に散らばらしています。オリジナルは膨大なスケールの作品で、約1.8 X 3m(6 x 10feet )サイズのものもあるそうです。
ミズラックは本作を、“海、浜の雄大な感覚に満たされるものの、私たちが弱く、壊れやすい存在であることも暴いてくれる”と語っています。自然の中では人間がちっぽけな存在であることや、世の中は自分の意識のはるか外に広がってることを思い起こさせてくれます。写真集も約40 X 50cm(16X20inch)と大判サイズ。カラー38点が収録されています。

"On the Beach"写真展はシカゴ美術館(2007年9月15日~11月25日)を皮切りに、ワシントン、ホノルルなどを巡回しました。