Mapplethorpe: Polaroids

Prestel Pub; Slp版, 2007

Robert Mapplethorpe(ロバート・メイプルソープ)


エイズで42歳で亡くなった伝説の写真家ロバート・メイプルソープ(1946-1989)。
本書は彼が1970年代に取り組んでいたポラロイド写真を初めて本格的に取り上げたものです。 メイプルソープ財団や個人コレクターから提供された数多くの未発表イメージが紹介されます。 著者のシルビア・ウォルフ氏により1970~1975年のポラロイドによる創作の軌跡が明らかにされます。
キャリア初期のメイプルソープはコラージュ、立体、インスタレーションなどに取り組む一方、写真はポラロイドから始めています。 当初、写真は作品ではなくオブジェの一種をと考えていたそうです。1970年にチェルシー・ホテルに住むアーティストのサンディー・デイリーからポラロイドカメラ入手します。翌年にはメトロポリタン美術館のジョン・マッケンディーから新しいポラロイドカメラをもらい、セルフポートレート中心に実験的な作品制作を行うようになります。 1973年から大判ポラロイドカメラに取り組み、同年にはニューヨークのライトギャラリーでギャラリー初個展"Polaroids"も開催しています。

本書には、セルフ・ポートレート、人物、静物、パティー・スミス、サム・ワグスタフ、マリアン・フェイスフルらのポートレートなど、カラー約15点、モノクロ約180点が収録。偶然性や創造上の興味から撮影されたポラロイド写真は、完璧なフォルムで知られるメイプルソープのアート作品と対照的です。知られざる彼のパーソナルなアート性が垣間見える興味深い写真集です。

ロバート・メイプルソープ プロフィール