Andre Kertesz: The Polaroids

W W Norton & Co Inc, 2007

Andre Kertesz(アンドレ・ケルテス)


ハンガリー出身のアンドレ・ケルテス(1894-1985)は20世紀写真の巨匠の一人です。小型カメラの特徴を生かした作品でパイオニア的存在で、ブラッサイカルチェ=ブレッソンなど多くの写真家に影響を与えたことでも知られています。1912年から写真でのヴィジュアル・ダイアリーを開始し、1925年にパリへ、1936年にはニューヨークへと移住しています。庶民の何気ない日常生活のなかの魅惑的な一瞬をスナップ的に撮影する “写真の詩人”と呼ばれています。
ケルテスは妻の死後にポラロイドSX-70を入手します。傷心だった彼は、ポラロイドで新作を制作することでアーティストとしての生き返ります。ほとんどの作品はワシントン・スクエアー近くの自宅アパートが撮影場所です。窓越しの風景を背景に、ガラス製品など自分の持ち物を組み合わせて素晴らしい静物作品を制作しています。昼間の自然光を利用した強い色調のカラーイメージは、ポラロイドの特徴が生かされており、
またそれらは、晩年の写真家が亡き妻や過去を回顧しているノスタルジックな雰囲気を作り出しています。

本書には、ほとんどが未発表のカラー80点が収録。一部にセルフポートレート的な作品もあります。ハードカバー、本のサイズは18.2 x 16.2cmとやや小振りです。

アンドレ・ケルテス プロフィール