The Genius of Photography

Quadrille Publishing Ltd, 2001

Gerry Bodger(著)


本書は最新の写真史紹介を目指して英国BBC FOURテレビで放送されたシリーズ番組を元にジェリー・バジャー氏が書き下ろしたものです。 現代はデジカメや携帯カメラの普及で誰でも簡単に写真家になれる時代となり、写真は非常に影響力が強い表現メディアになりました。 このシリーズは、近年のアートとしての写真に対する知的論議の高まりを背景に企画されたもの。英国での写真の特集番組制作は25年ぶりとのことです。 歴史的な傑作写真誕生の複雑な背景の理解、技術進歩により写真の役割が社会でどのように変わってきたか、などを豊富な作例を駆使して紹介しています。
英国を代表する写真家のマーティン・パーも、ザ・サンデー・タイムズ紙の2007年ベスト写真集の1冊に選んでおり、「この本は、シンプルかつ複雑な写真をきちんと正統的に論じている」と語っています。

256ページ、約 30 x 23cm、約160点のイメージが収録されています。

内容は以下の6章で構成されています。
・Fixing the Shadows
ジャック・H・ラルティーグ、アンドレ・ケルテスなど
イメージを定着させるという写真誕生の物語、コダックの発明ではじまる写真の大衆化など。
・Documents for Artists
マン・レイ、ドロシア・ラング、ロドチェンコなど
第1次世界大戦後に写真の可能性は多くのアーティストや政府までを魅了した。現代写真の巨匠たちの作品を詳細に探求。
・Right Time, Right Place
ユージン・スミス、ロバート・キャパなど
D-Day、虐殺、広島など、写真家の視点を通して問われた歴史を探求。
・Paper Movies
スティーブン・ショアー、エド・ルシェなど。
1950年代からの約30年の「フォトグラフィク・ジャーニー」の黄金時代をたどる。またどのようにカラーがシリアス写真として浸透したか探求。
・We Are Family
ラリー・サルタン、シンディー・シャーマンなど。
70年代から80年代にかけて、写真家がホーム、自己、プライベート・ライフをどのように表現していったか。
・Snap Judgements
マーティン・パー、グレゴリー・クルードソンなど。
どのように写真がアートと認められるようになったか。何でも作れるデジタル時代の画像処理テクニックの衝撃。19世紀技法の再発見など。