A Constructed View: The Architectural Photography of Julius Shulman

Rizzoli, 2008

Julius Shulman(ジュリアス・シュルマン)


ジュリアス・シュルマン(1910-)は初期カリフォルリア・モダニズムの撮影で知られる建築写真の第一人者です。ピエール・コーニックによりハリウッドの小高い丘に建てられた、"ケース・スタディー・ハウス#22"の写真が特に有名。綿密に計算されて撮影された、夜間の市街地風景のパノラマを見下ろす室内に二人の女性が和んでいるシーンは本書の表紙にも採用されています。
彼は1930年代から1980年代までに、有名なケース・スタディ・ハウスや主に南カリフォルニアの住宅を撮影しています。フランク・ロイド・ライトやピエール・コーニッグによる建築のイコン的写真は幾度となく写真集に使用されています。またチャールズ・イームズやリチャード・ノイトラのモダン住宅は彼の写真がきっかけで世界で認知されるようになったといわれています。
彼の写真は、優れた画面構成により建物の特徴的外見を強調し、その背景の建築家の思いやアイデアを引き出すことで各時代の気分や雰囲気までも表現していたのが特徴です。アートとしての建築写真に取り組む先駆者でした。

本書はハードカバー、約224ページ、1994年刊の人気写真集の再版です。

ケース・スタディ・ハウスは、1945~1966年にかけて雑誌『アーツ・アンド・アーキテクチュア』の呼びかけで行われた実験的住宅建築プログラム。