The End of the Game:
The Last Word from Paradise

Taschen America Llc; New, 2008

Peter Beard(ピーター・ビアード)


冒険家、作家、アーティストとして活躍したピーター・ビアード(1938-2020)。環境をテーマに取り込んだアーティストとして彼の写真コラージュとドローイングによる作品や日記は世界各地のギャラリー、美術館で広く展示、コレクションされています。
ビアードを有名にしたのが、1965年初版、1977年に改訂版が刊行された“ジ・エンド・オブ・ゲーム”。彼は1964年から1965年にかけてツァヴォ国立公園で乱獲されるアフリカ像の屍を記録し続け、白人探検家やハンター入植によるアフリカの環境変化を伝えようとします。モンバサ鉄道開通から始まる乱獲されるアフリカ像の歴史的写真数百点と文献を駆使しアフリカの複雑で入り組んだ人間と動物の過去、現在、未来像のドキュメントを試みています。

本書は、長らく絶版だった名著のタッシェン社からの再版です。今回は国際的なアメリカ人旅行作家のポール・セロー氏が序文を担当。東部アフリカで20世紀に起きたワイルドライフの危機を通して提示される、自然との乖離、人口密集とストレス、常識の欠如、世界緊急事態などのテーマは、私たちが今現在に直面している、人口増加や気候激変とも相似点があります。

ピーター・ビアード プロフィール